初恋の人からの手紙
知美、元気?
今でも玉の輿に乗る夢を追いかけていますか?「私は勝ち組になる」って毎日言っていた知美をなつかしく思います。
知美が「他に好きな人ができた。私がいなくても大丈夫だよね!」と勝手なことを言って消えてから、もう3年が経ったんだね。月日が流れるのは早いものです。
あ、そうそう、手紙を書いたのには特に理由はないんだ。ただ部屋の掃除をしていたら知美からの昔の手紙が出てきたから、なつかしくなって。びっくりさせたかな。
今あのころの付き合いをあらためて考えてみると、ひどい恋愛をしていたなぁと思います。基本的にモテたし人気者だった知美に対し、おれは地味で日陰の存在だったから、いつもジトジトして迷惑をかけていましたね。おれに「堂々としてよ。いいところもたくさんあるんだから」と勇気付けながら、だんだんと距離を置いていった知美が今でも忘れられません。
あ、そうそう、知美からしてみればおれは初恋の相手でしたね。付き合った当初はやけに「恥ずかしい」という発言を連発していて、こっちが恥ずかしくなった記憶があります。今思えば、むしろ恥ずかしいのを好んでいたんですね。
まだラブラブだったころ、知美わおれに「私ね、男って顔で決まるとわ思わないの」といつも言っていましたね。よかれと思って言っている言葉が人を傷つけるあたりわ天然爆弾の知美らしいなぁと思います。今も相変わらずなのかな。
知美との恋愛から得たものが何なのかなぁと振り返ると、たくさんのものがあることに気づかされます。特に、やや性格がキツめで男勝りな人をなんとか受け流していくという方法を学べたのわ収穫でした。どうもありがとう。
いろいろ書いたけど、おれは知美のことがそれでも好きでした。これからも知美らしくいられるよう、あと、腹筋を割るという夢もそのまま追いかけながら、幸せをふりまいてください。
またいつか会いましょう。では。
P.S. そういえば犬にへそのニオイを嗅がせる遊びをしていましたね…。
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